自転車のタイヤが1回転するごとにゴツゴツと言う感触が伝わる場合の対処方法

自転車のタイヤが一回転する度に一度の間隔でゴツゴツや、ゴトゴトと言う振動が手やお尻に伝わる場合はタイヤの取付やチューブの異常を疑った方が良いかも知れません

 

目次

 

チューブが折れ曲がっている場合

スポーツ自転車の専門店は自転車と一緒に空気圧ゲージ付きの空気入れを無理やり購入させて、空気圧をいつも適正に保つように指導を行うのですが、 量販店や個人売買・通販などで購入された方は空気入れすら持っていないと言う事がとても多く、自転車を手に入れてからそう遠くない未来にこのような事態に陥ります。

 

状況の確認

バルブが曲がっている1

上の画像では、(A)も(B)もバルブが少し曲がって付いているだけのように見えるのですが、透視してみるとどうでしょう?

タイヤの中の状況1

(A)は透視前と同じ形状ですが、(B)はタイヤの中でチューブが下り曲がってしまっています。

タイヤの中の状況2

車輪に動力が伝わった時や、ブレーキをかけた時、自転車のチューブはバルブの部分がリムに固定されている為、その付近のチューブとタイヤがずれて、タイヤのなかでチューブがよじれ、重なってしまうのです。

タイヤの中の状況3

透視は出来なくても、空気を抜いた状態でバルブの右側、左側のタイヤを「もみもみ」してみると、明らかに硬くなっているのが分かると思います。

対処方法

一度チューブを取り出して入れなおす必要がありますが、

対処方法1

  • よじれている部分に傷がある
  • チューブ表面が削れて梨地になっている
  • チューブに空気を入れた時に一部分だけ膨らみ方が違う

このような場合はチューブを交換して下さい。

また、チューブが重なっていた部分は強く引っ張られてしまっている為にチューブが伸びて、初めよりもチューブの全長が長くなってしまっている場合があります。

チューブをタイヤに挿入する時に最後が少したるんでしまう場合も必ず交換しましょう。

 

タイヤのビードが出ていない場合

これは、車両やホイールを購入したショップに相談をせず、自分でタイヤ選んで 交換を行う方にとても多い症状です。

自転車のリムとタイヤは規格は一緒でも、ブランドによって作る工場が違いますから、仕上がりの寸法は結構違って、これが相性と言うやつなのですが、少し大きめのホイールに、少し小さめのタイヤを選んでしまった場合が最悪です。

スポーツ車であれば交換自体は普通2~3分で終わるはずなのに、長年自転車屋をやっているベテランが今までの経験を全力でつぎ込んでも、1本の取り付けに1時間以上かかってしまう物と時々遭遇します。

自転車屋あるあるですが、そんなタイヤ交換を前後行った後には、しばらく何も握れず、その日は殆ど仕事になりませんから、「二度とやるかぁ~!!」と心の中で叫ぶのです。

店舗で販売をしてしまうと、高い確率で交換作業も依頼され、自分の首を絞める事になりますから、そのような事にならないように、取り扱う自転車やパーツを決めて行き、お店のお勧め定番商品になって行くのです。

その場合、ユーザー自身がパンク修理やチューブ交換をするのは不可能に近いですから、レビューやカタログのスペックだけで選ぶのは結構リスクがあると思います。

状況の確認

状況の確認

左側は正常ですが、右側は一部だけタイヤのビードが完全に出きっておらず、これが原因でホイール1本回転に一度の間隔でゴトンゴトンと言う振動が来てしまいます。

状況の確認

赤色の所がビードと呼ばれ、通常ビードはリムの上に乗っているのですが、タイヤ交換を行った後にポンプの圧力が足りず、ビードが上手くリムに載らずに画像ように凹んでしまいます。

対処方法

まず空気を既定の圧力よりも少し多めに入れてみます。それでダメな場合はいったん取り外し、ビード部分に「タイヤビードワックス」と言う滑りを良くするワックスを塗って取りつけます。

取り外す、ワックスを塗る、取り付けて空気を沢山入れる。この作業を何度もやっていると、そのうち嵌まると思いますが、それでダメなら相性が悪かったと諦めましょう。

注意点

注意点

タイヤ側面にリフレクターライン(反射シール)が入っている物が最近増えているのですが、リフレクターラインがフニャフニャ曲がっている為にビードが出ていないように見える場合がありますから、 白い線に惑わされず、ビードのラインをを見るようにしてください。

 

タイヤのビードが外れてしまっている場合

先ほどの反対で、ビードが外れて浮いてしまっている場合があります。

タイヤのビードが外れてしまっている場合

これはタイヤを横から見ればすぐに外れているのが分かりますが、チューブが大きな音で破裂し、一気に空気が抜けますから、走行中に起こるととても危険です。 乗車中に気づいた場合はすぐ自転車から降りて、タイヤを嵌めなおしてください。