スポーツ車のサイズ選びと適応身長表について

スポーツ自転車選びで最も重要なサイズ選びと、カタログに記載されている適応身長表について

 

目次

 

はじめに

ママチャリは24インチとか26インチなど、身長で車輪の大きさを選ぶのが一般的ですが、スポーツ車の場合、車輪の大きさは一定ですから体型でフレームの大きさを選ぶんですよね。

 

スポーツ自転車のサイズ選び

ママチャリに求められる性能は、チョットの距離を歩くより楽に移動できて、荷物も運べて、耐久性も高くて、メンテナンスが少なくて、雨ざらしでも大丈夫と言うような所で、靴で言うとサンダルみたいな物ですから、サイズ選びもそれほど重要ではありません。

ところが、スポーツ用の自転車は靴に例えるとマラソンや陸上競技用のシューズのような物です。

少しサイズが合っていないだけで靴擦れを起こしてしまったり、楽に長い距離を走れなったりしてしまいますよね。

ですから、自転車の色、メーカー、スペックなどは妥協をしても、サイズ選びは絶対に妥協をしないで下さい。すべてが台無しになってしまいます。

「羽のように軽くて、衝撃を全て吸収してくれて、地面が濡れていても全く滑りません」と言う素晴らしい靴だったとしても、キツ過ぎて、ちょっと歩いただけで足が痛くなってしまうのだったら、何の意味もありませんから…。

 

スポーツ自転車の適応身長表

スポーツ自転車のカタログを見ていると、カタログの後ろの方に適応身長と言うのが書いてあると思います。

これはロードバイクの適応身長表ですが、A社の540mmサイズは 170~177cm に対して、B社の 470mmサイズは 170~185cm が適応身長となっています。

これだけを見ると、A社の製品は身長が7cm違ったら乗れなくなってしまうけれど、B社の製品は15cm身長が違っても乗れるので、とってもお得な感じがします。

B社の製品なら1台の自転車を夫婦で共有したりする事もできそうですが、実際そんなにうまい話はありません。

身長差が10cmあったら、相当な好条件が揃わない限りほぼ自転車の共有はムリです。

では何故そんな事が起きてしまうのでしょう?

A社の言う適応身長は快適に楽しめる範囲を指し、B社の言う適応身長は無理やり乗れば何とか乗れる範囲も含めてしまっているからです。

でも、それは仕方ないんです。

細かく沢山のサイズを作るとコストも高くなってしまうし、売れ残りも多く出てしまう。だからと言って値段を上げると売れなくなってしまいます。

ですから、カタログを手に入れたら必ずサイズの数を確認し、サイズが豊富にない場合は必ず他のブランドの候補も決めておく事をお勧めします。

※本当はブランドも車種もサイズも決めずに、用途、走りたい場所、走りたい速度など、これからどのように自転車を楽しみたいのか?と言う事と、予算をショップの方に伝えれば、お店で取扱っている自転車の中であなたに一番ピッタリ合う物を提案してくれますから、それが一番早いのですが…。

ショップ側も、お客様がカタログに付箋紙を貼って来店され、「これ下さい!」と言われた場合に、違うブランドの物を提案してしまうと何の説明もせずに売れたはずの自転車が売れず、何もかも一からやり直しになってしまいます。

そこで、「ちょっとサイズが微妙なんだよなぁ~」とは思いつつも、 そのまま売ってしまうと言うケースが結構ありますから、適応身長表はあくまでも目安と言う程度に考えて下さい。

 

スポーツ車のサイズ選定

クロスバイクは殆ど走る路面状況は同じで、マウンテンバイクは、走行する場所や、ライディングスタイルで多少サイズが変わる場合もありますが、この2車種の場合は、体系に合うようにセッティングした実車に近いフレームの自転車に跨いで頂き、フォームを確認してサイズを上げるか?下げるか?を確認すれば、サイズで失敗する事は殆ど無いと思います。

ロードバイクの場合は細かくサイズが出ている事と、足の長さ、腕の長さ、体の柔軟性、ライディングスタイル、ライダーのレベルによって2サイズぐらい変わってしまう事がありますから、「少し乗ったら買い替えるよ!!」と言う方以外は、必ず腕の長さや足の長さなどを確認してサイズを選んでくれるショップを見つける事が重要です。