スポーツ自転車の乗り降りの方法を徹底解説

自転車に乗れるかどうか心配している場合や、乗れない事を事前に申告しない限り、自転車に乗り降りする方法の説明を受ける事はまず無いと思います。誰もができているようで、意外とできていないスポーツ自転車の乗り降りを詳しく解説して行きます。

 

目次

 

スポーツ車の乗車方法

スポーツ車の乗車方法1

自転車に乗る前に、まず右側のペダルを時計の針の4時にセットして下さい。 3時でもなければ5時でもありません。4時です!!

ペダルが3時の位置でとても軽いギヤに入っていた場合、自転車が勢い良く前に飛び出してしまい、体がサドルに押し出されて乗車できなくなってしまいます。

反対に、ペダルが5時の位置でとても重たいギヤに入っていた場合、自転車がジンワリとしか前に進まず、フラフラしてしまうからです。

スポーツ車の乗車方法2

次に、自転車の左側に立ち、自転車を自分の体の方(左)へ傾けながら、右足の内腿でサドルの縁をなでるようにしながらフレームに跨ります。

足を高くあげてサドルを飛び越えようとするから、大変になってしまうのです。実際にはそんなに足を上げなくても大丈夫なんです。やり過ぎはいけませんが、自転車の傾きを大きくすればする程足は高く上げなくて済みます。

また、初心者の方の殆どがこれを行わず、いきなりサドルに跨ろうとしてしまうのですが、小径車以外はキチンとサドルのセッティングを行った場合、地面に両足のつま先が着くか?着かないか?と言う状態になりますから、必ずフレームにまたがるようにして下さい。

スポーツ車の乗車方法3

最後に右足をペダルにのせ、右足を伸ばして右ペダルに体重を載せればサドルが股の間をすり抜けながら前にやってきますから、サドルにお尻を載せて走りだす事ができます。

詳しくは最後に説明しますが、自転車は左側から乗車し、利き足がどちらであろうと、一番初めに踏むペダルは右側にして下さい。

 

スポーツ車の自転車から降りる方法

スポーツ車の自転車から降りる方法1

自転車から降りる時は乗車する時の反対のようにも見えますが少し違います。

ブレーキをかけ、ふらつかない程度の速度まで落ちたら右足を伸ばし、立ち漕ぎのような姿勢をとってからブレーキをゆっくりかけ、自転車が止まった瞬間に左足が地面に着地するように調節しながら右足を少しづつ曲げて行きます。

これも後で説明しますが、利き足がどちらであろうと、必ず左足で地面に着地するようにして下さい。

スポーツ車の自転車から降りる方法2

ここから先は乗車する時の反対で、自転車を少し左側へ傾けながら、右足を後ろへ回し、右足の内腿でサドルの縁をなでるようにしながら降ります。

 

自転車は左側から乗り、左側へ降りる理由

まず、自転車は車両と言う区分の乗り物ですから車道の左端を走る事が原則となっています。

左側から自転車に跨る時には少し車体を左に傾けますから、もし右足が上手くサドルを通り越す事ができずに転んでしまっても、自転車が左側に倒れてライダーも左側に転がるか、自転車が右側に倒れてその上にライダーが乗ってしまうかのどちらかで、ライダーが道路にコロコロ転がって引かれてしまう可能性が低いからです。

 

右ペダルから先に踏み、左足で着地する理由

右足からペダルを踏むと言うのは結果で、発進の時は左足が後に地面を離れるようにし、停車の時は左足が先に地面に着地するようにして欲しいと言う事です。

だんだん自転車が楽しくなって、遠くまで行くようになったり、もっと楽に走りたくなってくると、ペダルとシューズを固定するビンディング式のペダルとシューズの組み合わせで自転車に乗る事になります。

マウンテンバイクなどで使用されるSPDと呼ばれるタイプのビンディングシューズは、ペダルと合体する部分(クリートと言います)が地面と接触しませんからまだ良いのですが、ロードバイクなどで使用されるSPD-SLと呼ばれるタイプのビンディングシューズはペダルと合体する部分が直接地面と接触し、路面が濡れていたりすると、滑ってしまうのです。

先に地面に着く足が左足であれば、万一滑って転倒しても左側に倒れますから、自動車に引かれなくて済むと言う理由です。