Pacific CarryMeのペダルを漕ぐと異音が出る場合の原因と解決方法
Pacific CarryMe(キャリーミー)のペダルを漕ぐと異音が出る場合の原因と解決方法を解説します
目次
はじめに
CarryMeを使っていて、チェーンがダルンダルンに弛んでいる訳じゃないのに ペダルを強く踏み込んだ時や登坂時に「カクンッ」とギヤが一つずれる感じや、 ペダルを漕いでいる時に「ゴキゴキ」した音や、振動がしたら スプロケットとチェーンの交換時期かも知れません。
ペダル2回転に付き1回くらいの間隔(チェーンが一周する)で「カクンッ」となる場合は チェーンの交換をした方が良いかも知れません。
キャリーミーのペダルを強く踏むと異音や振動がでる場合
キャリーミーはフロントチェーンリングが84tでスプロケットが14tですから計算式は 84÷14=6 で、 ペダルを1回転するとスプロケット(車輪)は6回まわる事になります。
ケイデンス60rpm(1秒に1回)と言うポタリング程度の漕ぎ方でペダルを回していたとしても、 1時間も走れば21600回もスプロケットは回転し、それだけチェーンに擦られるわけですから削れて当然ですね。
キャリーミーには前のギザギザ(チェーンリング)と後ろのギザギザ(スプロケット)が付いていて、 ペダルを踏んだ力を後ろの車輪に伝える為にチェーンが張ってあります。
ペダルを踏むと黄色い矢印の方向へチェーンは動き、 スプロケットには赤い矢印のような圧力がかかります。
自転車を漕げば漕ぐほどスプロケットがチェーンと擦れてドンドン擦り減って行きます。
使用前と使用後を重ねてみると、赤色の部分が削れています。
横から見た時にスプロケットが 「ひまわり」 のように見えればOKですが 「波」 のように見えたらアウトです
また、チェーンは一駒一駒ピンで繋がれています。
繋がれている部分は常にクネクネと動かされ、ペダルを漕ぐたびにチェーンは引っ張られます。
そしてだんだんチェーンが伸びてゆくのですが、チェーンの伸びと言うのはチェーンのプレートが長く伸びてしまうのではなく、 穴が削れて大きくなってしまい、一駒一駒の間にガタツキが出たりしてしまう事を言います。
これによって一駒一駒を繋いでいるピンとの間に隙間ができ、 結果としてチェーンが長くなってしまいます。これをチェーンが伸びたと言います。
伸びたチェーンはスプロケットとの噛み合わせが悪くなり、スプロケットの擦り減りを加速させることになりますから チェーンはマメに交換する事がお勧めです。
当然、チェーンとスプロケットの摩耗を防ぐ為にも注油が必要な事は言うまでもありません。
また、伸びたチェーンと擦り減ったスプロケットの組み合わせなら少しはマシですが、 最悪なのは伸びきったチェーンと新品のスプロケットや、新品のチェーンと擦り減ったスプロケットと言う組み合わせです。
今まではダメダメ同士でギリギリ動いていたものが、軽く踏んだだけでも歯飛びするようになってしまいます。 CarryMeのチェーン交換はチェーンカッター等の工具を使う事なくできますから、 スプロケットを交換する時にはチェーンも一緒。チェーンを交換する時にはスプロケットも一緒に交換してあげて下さい。
ペダル2回転に付き1回くらいの間隔でカクンとなる場合
本来であれば普通の自転車と同じような太くて丈夫なチェーンを使えば良いのでは?と思うのですが、 普通の自転車と同じピッチのチェーンを使用すると、CarryMeのフロントチェーンリングは84T(ギザギザが84個)もありますから 異常に大きくなってしまいます。
チェーンリングが大きくなってしまうと折りたたんだ時に飛びだしてしまいますし、重量も重たくなります。 そして、フレームにかかる負担も増えてしまいますから、工業機械等に使用する駒の小さいチェーンが使われています。
駒の小さいチェーンはプレートもローラーもピンも小さいですから、ほんの少し錆びただけでも固着してしまいます。
固着して固まったチェーンがスプロケットを通る時にかみ合わせが上手く行かずに「カチン」と言う音が鳴ります。
もちろん、このようになってしまったら、チェーン交換です。 自転車の横に座ってペダルを回していれば、1ヶ所固着しているのが目視できると思います。
ベトベトになるウェット系のオイルでしたら雨天走行でも完全に流れ落ちてしまう事はありませんが、 ドライ系のオイルを使われている方はとくに雨天走行の後はすぐにチェーンを拭いて注油してくださいね。 3日ぐらい放置してしまうと固着してチェーン交換になってしまいますよ!!