BirdyやBD-1を折りたたむ時にサドルが下がらない場合の原因と対処方法
BirdyやBD-1を折りたたむ時にサドルが下がらない場合の原因と対処方法を解説させて頂きます
目次
はじめに
Birdyを昨日までは普通に折りたたむ事ができたのに、突然サドルが途中で引っかかってしまって、 一番下まで下がらなくなってしまったと言う質問が良くあります。
また、太いタイヤを取り付けた後や、18インチから20インチへホイールをインチアップした際にもサドルが下まで下げられなくなってしまう事があります。
サドルを下まで降ろせなくなってしまう原因と対処方法を解説させて頂きます。
シートポストストッパー (Seatpost Stopper)
Birdyのスイングアーム(後フレーム)にはシートポストストッパーと言う 頭が樹脂でできているボルトが2か所取り付けされています。
上側のストッパーボルトは、折りたたんだ状態で 自転車を地面に置いたり持ち上げたりした時にガタガタしないようにする為の物で、 このストッパーボルトが緩んで飛び出てしまうと、 シートピラーの通り道(矢印の部分)が狭くなってしまい、 シートピラーが引っかかって、ある一定の段階より下へ下がらなくなってしまいます。
下側のストッパーボルトは折りたたんだ時にボトムブラケットの下側にぶつかるようになっているのですが、 この飛び出し量によってスイングアームを適切な角度にし、 シートピラーが真っすぐスイングアームの間を通り抜けできるようにする為の部品です。
このシートピラーストッパーボルトが緩んでしまうと、後車輪が最後まで畳まれず、 スイングアームの間をシートピラーが通過する事ができず、サドルが下がらなくなってしまいます。
部品の交換やカスタマイズなど、何も行っていないのに突然サドルが下がらなくなった場合は シートピラーストッパーのボルトが緩んでしまっている可能性が高いですから シートピラーストッパーのボルトを締めなおしてください。
Birdyのホイールやタイヤ交換後の調整
画像はわざと大げさに見せていますが、タイヤの径が変わったり、タイヤの太さ(厚み)が変わると 折りたたんだ時のスイングアームの角度が変わります。
タイヤを細い物に交換した場合や、20インチのモデルを18インチにインチダウンした場合は隙間が多くなってガタツキが増えるだけですから、折り畳めなくなってしまう事はありませんが、 タイヤを太い物に交換したり、18インチから20インチのホイールに交換した場合は畳めなくなってしまう事がありますから調整が必要になります。
シートポストストッパーの設定方法
シートポストストッパーとスイングアームの間にはワッシャーやナットが入っている物、入っていない物があります。
タイヤの太さとホイール径でシートポストストッパーとスイングアームの間に挟む物とセッティングは変わりますので、 参考資料として車種ごとの違いを記載しておきます。
車種 : Birdy Classic EVO
ホイール : 18インチ
タイヤ : SCHWALBE ビリーボンカーズ 18x2.0
上側 : ワッシャー無し
下側 : 3mmナット + すき間 3mm
車種 : Birdy Standard
ホイール : 18インチ
タイヤ : KENDA C1763 18x1.5
上側 : 3mmナット or 1.5mmワッシャーx2枚
下側 : 3mmナット + 隙間 1mm
車種 : Birdy R20
ホイール : 20インチ
タイヤ : Panaracer Minits Tough 20x1.25
上側 : ワッシャー無し
下側 : 3mmナット + 隙間 3mm
車種 : Birdy Touring
ホイール : 18インチ
タイヤ : Schwalbe Big Apple 18x2.0
上側 : 1.5mmワッシャー
下側 : 3mmナット + 隙間 1.5mm
車種 : Birdy Air
ホイール : 18インチ
タイヤ : Schwalbe Kojak 18x1.25
上側 : 3mmナット or 1.5mmワッシャーx2枚
下側 : 3mmナット + 隙間 無し
車種 : Birdy Classic
ホイール : 18インチ
タイヤ : KENDA C1763 18x1.5
上側 : ワッシャー無し
下側 : 3mmナット + 隙間 1.5mm
車種 : Birdy GT
ホイール : 18インチ
タイヤ : Schwalbe BLACK JACK 18x2.0
上側 : 1.5mmワッシャー
下側 : 3mmナット + 隙間 1mm