Birdy Touringの内装3段変速調整
Birdy Touring の内装3段変速を調整する方法を解説させて頂きます
目次
はじめに
Birdy Touring の内装3段変速を調整する方法を解説させて頂きます
ハブはイギリスのスターメイアーチャーの物で、 CS-RK3 と言う型番の外装8段変速x内装3段変速ハブが使用されており、 ハブの調整方法はメーカーのサイトで説明書をダウンロードして頂く事もできますし、 ヤマ勘で適当に調整しても結構上手く行ってしまうと思います。
基本はハブ芯の中を通っているチェーンの付いている棒を押したり引いたりして変速しており、 ブロンプトンなどは同じ仕掛けですし、ママチャリに使用されるシマノの内装3段変速も この棒にチェーンが付いていないバージョンですから、調整の方法に関しては難しい事は無いと思います。
調整方法だけなら、わざわざ記事にしておく必要も無いのですが、 どうしても記事にしておかなければならない理由が、スイングアームから内装3段のシフトケーブルを取り出す部分なんです。
スイングアームに取り付けられている Birdy Touring Shift Fitting と言う部品にシフトアウターのエンド部分を引かっけて、 そこからシフトインナーが出てくる形になるのですが、シフトワイヤーが切れてしまっていたり、 内装ギヤのケーブルを交換しようとしてインナーケーブを安易に切ってしまうと、Birdy Touring Shift Fitting が 外れてバラバラになってしまい、どのように付いていたか分からなくなってしまうのです。
Birdy Touring本体の在庫がお店に有る時なら正解を見る事ができますから問題無いのですが、 車両の在庫が無い時や、認定ディーラー以外の自転車屋さんだと正解が解らなくなってしまうと思いますから、 半分は私の備忘録。半分は修理を依頼された自転車屋さんや、自分で修理しようとしているユーザーさん向けと言った感じです。
シフトフィッティング (Birdy Touring Shift Fitting)
Birdy Touring Shift Fitting は Birdy Touringのスイングアーム(後フレーム)の下側に開いている穴に 差し込まれている部品です
外側からは見えないようになっていますから、写真を検索してみたりしても、どのように付けられているかは解らないと思います。
スイングアーム下の穴の最後端に引っ掛けるのですが二本の長い爪が上側、一本の短い爪を下側にして引っ掛けます
内装3段変速の調整方法
部品の名前は上から Gear cable anchorage 、 Fixing Nut 、 Gear IndicatorChain 、 Hub Nut です
まず、内装ギヤのシフトレバーを2段(真ん中)にセットします。
ハブナットに被さっている内装ギヤのカバーをずらします
ハブナットに開いている丸い穴の左端に少しだけハブ芯が見えると思いますが、 ハブ芯と差し込まれているチェーンの黄色い線が ほぼ同じ位置になっていれば調整の必要はありませんのでハブナットにカバーを被せて作業終了です。
ハブ芯と差し込まれているチェーンの黄色い線がほぼ同じ位置になっていない場合は調整を行います。
Gear cable anchorage を摘まんで Fixing Nut を緩めます
ハブ芯よりもチェーンの黄色い線が外側になっている場合は下の方法で調整します
ハブ芯と差し込まれているチェーンの黄色い線がほぼ同じ位置になるように Gear cable anchorage を緩めます
ハブ芯よりもチェーンの黄色い線が内側になっている場合は下の方法で調整します。
ハブ芯と差し込まれているチェーンの黄色い線がほぼ同じ位置になるように Gear cable anchorage を締めます
Gear cable anchorage を摘まんで Fixing Nut を締めます
内装ギヤのカバーをハブナットに差し込み、作業終了です